投資初心者のための3,000円から始める投資法

少額投資は意味ない
3,000円ぐらいじゃ投資はしない方が良い

このような意見をよく目にしますね。Twitterでも月に数10万円を積立する方も多く、正直不安になることもあるでしょう。しかし、安心してください。月3,000円程度の少額投資にも意味があります。

• 投資経験
• 3,000円からなら誰でも始められる
• 投資による利益

具体的には上記２つです。前者は正直微々たるものですが、後者の投資経験を得られることは超重要です。短期的な視点で投資による利益だけに囚われるのではなく、長期的な視点を持つことを意識しましょう。

誰だって最初は少ない資金から投資を始めています。投資の神様ウォーレンバフェット 氏でさえ、最初の株式投資の金額は114ドル(当時日本円で1万円程)だそうです。そんな彼は13兆円越えの大金持ちです。

目先の利益に囚われず、長い時間をかけてお金持ちになりましょう。
月3,000円を積立した場合のシミュレーションも後ほど紹介するのでぜひ最後までご覧ください。

投資の基本

投資は基本的にリスクとリターンが表裏一体の関係にあります。

「高いリターンを得るには高いリスクを取る必要がある。」「リスクをあまり取らなければ高いリターンは期待できない。」

ここで伝えたいのは、高い収益を求め過ぎてしまっては、思いもよらない結果になりかねないということです。一時的に高い収益を得ることはできても、長期的に見れば損失の額が収益を上回る可能性もあります。

短期間でお金持ちになりたい

このように考えるお気持ちもわかりますが、とても危険な考え方です。

投資の神様「ウォーレンバフェット氏」が言うのですから、間違えありません。

彼は上記グラフから分かるように、資産の多くを50代以降に築いています。
これは複利の力を生かすことが出来たからです。長期投資をすることで複利の力を最大限に活かすことが出来ます。

あなたも長期的な投資を心掛け、リスクを下げながらも収益を狙える投資を行いましょう！

3,000円から始める投資のメリット・デメリット

メリット

前述した通り確かに少額投資(3,000円)では短期的に大きな収益を挙げる事は難しいですが、少額投資にもメリットはあります。具体的には以下３つです。

• 投資経験
• 3,000円からなら誰でも始められる
• 投資による利益

投資経験

少額投資による最大のメリットは投資経験を積める事です。

投資で利益を出す上で株式相場を経験する事はとても重要です。なぜなら、株式相場を経験する事で下落相場に遭遇した時に冷静な判断をする事ができるからです。

上記グラフはS&P500の株価チャートですが、短期的には何度も上昇と下落を繰り返しています。しかし、長期的に見れば右肩上がりでしっかりと成長しています。この事実を知っているか知らないかで判断基準に大きな差を生む可能性があります。

また、この事実を頭では理解していても実際に下落局面に遭遇すると案外冷静な判断を下すのは難しいです。だから少額投資で上昇と下落を繰り返す相場を経験する事で、相場に慣れ、投資額を増やした時に大きなミスを犯すのを未然に防ぐ事ができるのです。

まずは少額投資を行い、株式相場に慣れることができれば収益以上の恩恵を受ける事ができます。短期的ではなく、長期的に物事を考えるようにしましょう！

3,000円からなら誰でも始められる

月に3,000円を投資に回すのは誰でも可能です。

そんな余裕ないわ
自分はカツカツで生活してるから投資に回すお金は1円もない

このような声が聞こえてくるような気がしますが、正直その考えは甘いです。

月に3,000円を貯める例はいくつもありますが、今回は1つだけ紹介します。

それは、毎日100円節約する。具体的には職場に水筒を持参することで可能です。

仕事をしてるとコンビニや自販機で飲み物を買う人も多いのではないでしょうか？
しかし、毎日買ってると意外とお金が掛かっているんです。

100円のジュース✖️30日＝3,000円

だから毎日のジュースを我慢して水筒を持参することで月に3,000円節約することができます。

できない理由を探すのではなく、どうやったらできるのかを考えていきましょう！

投資による利益

月3,000円の投資では微々たる収益しか発生しないと前述しましたが、少しでもお金が増えるのであれば立派なメリットだといえますよね。

低金利の日本では銀行にお金を預けておくだけでは全く増えません。それどころか物価上昇が止まらない現在では、円の価値が減っているため、知らぬ間に貧乏になってしまっているのです。

銀行	三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) ＊通称オルカン
年率0.001%	年率7.64%

一方、オルカンのような銘柄に投資をすることで年平均7.64%のリターンを狙うことも夢ではありません(投資の世界では4%程度のリターンでも優秀な成績と言われています。)

このような発言をするとあなたの気持ちが痛いほどわかります。

でも投資ってギャンブルでしょ？銀行に預けておけばお金は減らないし、無理して投資はしたくないな。。

Stocks = 株式
Bonds = 債権
T-Bills = 短期債

を示しています。

今回注目して欲しいのは株式の保有年数とリターンの関係性です。

保有年数が1年〜5年といった短期間では変動幅も大きく、マイナスになる確率も高いことがわかります。しかし、10年程保有すると変動幅も小さくなり、20年以上保有するとリターンがマイナスにならないことが読み取れます。

このように投資はギャンブルではなく、長期間保有することでリスクを抑えながらもお金を増やすことができます。逆に銀行は倒産したとしても1,000万円までしか保証してくれません。

お金に対して不安を抱えているのであれば、少額からでも良いので投資を始めてみましょう。

デメリット

デメリットはあなたもご存知の通り下記2つです。

• 投資による損失
• 利益が多くない

投資による損失

前述した通り、長期投資を行うことで損失が出ないというデータはあります。しかし、長期間保有し続けられる人は多くありません。暴落に遭遇し、資産が減ることで焦って売ってしまう人がいるのも事実です。

またそれらの情報はあくまで過去のデータであって、将来も同じような成績になる保証はありません。未来のことは誰もわからないです。

ただ、オルカンのようなインデックス投資は世界経済が成長すれば株価も右肩上がりに成長するので、過度に心配する必要はないと思います。

利益が多くない

やはり3,000円程度の投資額では利益が出たとしても、それほど多くの利益を期待できないのは事実です。一発でお金持ちになるなどの夢があるような投資は期待できません。しかし、思い出してください。

短期間では利益が少なくても長期間投資を続けることで利益は大きくなります。銀行に預けておくよりはしっかりと増えてくれるので、余剰金の一部を投資に回すことは今後の生活に欠かせないでしょう。

では、毎月3,000円投資した場合、どれぐらいお金は増えるのかを10年、20年、30年の区間に分けてシミュレーションしたいと思います。

毎月3,000円投資した場合のシミュレーション

本記事を読んでくれているあなたが一番気になる内容だと思うので、早速シミュレーションを見ていきましょう 

毎月3,000円を10年間投資した場合のシミュレーション

10年間積立した場合の評価額合計は53,8万円となります。

この数字をどのように捉えるかはあなた次第ですが、毎月3,000円を積立するだけで17,8万円もお金が増えていると考えたらすごくないですか？

あなたが寝ている間もお金が働き続けてくれます。これが資産運用ですね！

毎月2,000円を30年間投資した場合のシミュレーション

20年間積立した場合の評価額合計は169万円となります。

流石に3,000円程度じゃあまり増えないと思っていたあなたも驚いているんじゃないですかね？

その感覚が普通なので安心してください。それでは30年間積立した場合はどのぐらい増えるでしょうか？

毎月3,000円を30年間投資した場合のシミュレーション

30年間積立した場合の評価額合計は415.7万円となります。

驚くべき数字ですね。
毎月の積立額が小さいと言っても、長期投資を心掛けることでリスクを抑えつつもこんなに多くの収益を上げることができるんです。

これには「複利」が大きく関係しています。複利は時間が経てば経つほど力を発揮してくれます。
だから、株式相場には長い時間身を置くことで複利の恩恵を受けることができるのです。

まとめ：少額でも投資を始めてみよう！

いかがでしたか？
本記事では毎月3,000円の小学投資によるメリット・デメリットを紹介し、10年間・20年間・30年間毎月積立した場合のシミュレーションをしてみました。

メリット	デメリット
投資経験を得られる 3,000円からなら誰でも始められる 投資による利益	投資による損失 利益が多くない

少額投資は意味がないの意見はよく目にします。

少額投資で得られる投資による利益だけを短期的に見ると確かにその通りかもしれません。
しかし、投資経験を得られるのは少額投資の最大のメリットと言えます。

またシミュレーションにてお見せしましたが、毎月3,000円の投資でも長期間続けることで複利の力が働き資産は大きくなります。やらないで後悔するなら、少額からでも始めてみるべきです。

投資は始めるまでにやる事が多く腰が重いですが、始めてしまえばやる事はほとんどありません。
なので、少しでも気になったのであれば投資デビューを果たしましょう！

どこの会社で証券口座を開設するべきか悩んでたらこちらの記事を読んでみてください。